2児のパパライターの「子育て」と「写真」と「仕事」

新丸子の喫茶店で知り合って交際4カ月で結婚した夫婦の記録

子どもたちが「嫌だったこと」を話せる相手でありたい

「パパ、今日は悲しいことがあった」

保育園からの帰り道で、6歳の長男はその日にあったこと、感じたことをストレートに話してくれる。いつからこんなふうに感情を発露してくれるようになったのだろう。特段、強要したことはない。


思い当たるのは、保育園の帰りに「今日はどんなことをして遊んだのかをパパに教えて」や「どんなごはんを食べたのかな?」などと質問をしたことくらいだ。親としては、息子が保育園でどんなことをして過ごしているのかが気になるからだ。


今でこそ長男とは日本語で会話ができているが、当然ながら、彼が2歳や3歳の頃には無理だった。長男が話す日本語はたどたどしくて、会話のキャッチボールは決してスムーズではなかった。


なので、長男が一生懸命に何かを伝えようとしているのはわかっても、彼が言わんとすることを理解するためには長男の言葉に耳を傾け続けなければならなかった。


親子の会話は、主に自転車で繰り広げられた。僕の家から保育園までは、自転車で片道15分ほどかかる。それだけに、保育園の行き帰りには長男とたくさん会話ができた。


最初はたどたどしかった日本語は、どんどんとわかりやすくなった。気づけば、長男と僕は日本語でスムーズな会話をするように買った。長男の口調は、笑ってしまうくらいに妻にそっくりだ。時折、妻から注意をされているかのように感じるほど。子どもの学習力はすごい!


言葉が上手になるのは成長の証だが、その「成長」には多少の痛みが伴う。小さい頃は、保育園での遊びはもっぱらひとり遊びがメインだった。目の前にあるおもちゃで自由に遊んだり、画用紙にクレヨンで好き勝手に絵を描いたりしていた。


しかし、年齢が上がるにつれて、長男はだんだんとお友だちをつくり、集団で遊ぶようになった。集団行動をするようになると、時にはお友だちとケンカをすることもある。

お友だちとギクシャクしたときは、楽しくはない。気まづいし、すぐにでも家に帰りたくもなる。保育園にいる約8時間、どんなに給食が美味しくても、どんなに面白い遊びをしても、たったひとつの「お友だちとのギクシャク」があると、その日は楽しくないと感じるのは当然だ。

そんなとき、ひとりで抱え込むとつらい気持ちが雪だるま式にたまっていく。なので、誰かに「悲しかった」と伝えることができると、気持ちが楽になる。ありがたいことに、長男は僕に「今日、保育園が楽しくなかった」と報告してくれる。

お友だちとの関係がうまくいかない、保育園が楽しくないといったことは、親に言いづらいもだ。親に心配をかけるかもしれないため、子ども心に気を使うためだ。しかし、それでも、長男はちゃんと僕に伝えてくれる。伝えてくれれば、僕は長男の気持ちを知ることができる。ただ話を聞く、抱きしめる、状況によっては保育園の先生に相談するなど、僕には対応のしようがある。

お友だちとの揉め事は、社会性を身につけるためには必要だ。とはいえ、いくら生きるうえで大切な学びでも、まだ6歳の子どもには大きな戸惑いとなるはずだ。そんなとき、悲しいと正直に打ち明けてくれる長男は、僕のことを信頼してくれているのだろう。「パパに話しても意味がない」と諦められていたら、決して悲しいなんて打ち明けないだろう。僕はそう思う。

もちろん、何でも話す必要はない。親に言いづらいことは、きっとある。

だが、つらいときには話を聞くこと、つらい気持ちを受け止めること、どんなときも味方でいることは子どもたちに伝えている。

これから、小学校、中学校と成長し、いろんなことを経験し、その中で辛いことはあると思う。そんなとき、打ち明ける相手であり、守れる存在であり続けよう。

お読みくださり、ありがとうございました。

薗部雄一

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