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2児のパパライターの「子育て」と「写真」と「仕事」

新丸子の喫茶店で知り合って交際4カ月で結婚した夫婦の記録

お金がない、苦しい暮らしで学んだ2つのこと

値上がりの度合いがやばすぎる!3月はあまり電気を使わなかったのに、思ったほど電気代が下がらず、びっくりしました。もはや個人の節電ではどうしようもないように思います。

そして、食料品や日用品の値上げも深刻すぎますね。電気・ガス代も、卵や油も、値上げは仕方がないことです。でも、物価高は我が家の家計を確実に圧迫しています。収入は変わっていないのに、支出はジワリと増える。お金の悩みは尽きません…。仕事を頑張らなくては!

実は、僕は過去にものすごくお金に困ったことがあります。節約でどうにかなるレベルではありません。そもそも、手元にお金がないのです。渦中にいたときはつらかったですが、お金がない不安と恐怖の体験を通じて、たくさんの気づきや学びを得ました。このブログでは、それらの中から2つの学びをご紹介します。

700円のラーメンを食べられない

先日、買い物をした際に、とあるラーメン屋さんが目に入りました。 看板には、ラーメン1杯700円の文字。どこかで見覚えのあるそのラーメン屋さんは、2016年に妻と行きたかったけど、行けなかったお店でした。正確には、お金がなくて、入店を諦めたのです。

写真はイメージです

店の前まで来たのに引き返した理由は、当時僕の仕事がうまくいかず、明日の生活をどうしようかというレベルまでお金に困っていたからです。

700円のラーメンの支払いもできないなんて、やばいですよね。しかも、当時は新婚でした。

所持金400円。お金がない不安に毎日苦しんだ


自営業でライターを始めたのはいいですが、経営の勉強などしたもありませんでした。さらに肝心のライティングの経験も浅く、生活が立ちいかなくなったのは当然の結果でした。

月収は5万円だったこともありました。大人2人とはいえ、5万円では暮らせません。 もはや家計は破綻していましたから、700円のラーメンなんて贅沢品すぎて食べられません。そもそも、所持金は400円もなかったと思います。お財布の中身は、スッカスカです。

https://www.photo-ac.com/main/detail/25967245

お金がない日々は、本当につらかったです。起きてから寝るまで、いつもお金のことが頭にある。お金をどうにかしないと暮らせない。立ち止まる時間すらなく、とにかくどうにかしないといけない毎日は、生きた心地がしませんでした。夢の中でも請求書を受け取っていて、「支払いができない。どうしよう」と頭を抱えたこともありました。寝ても覚めても、お金に困っていました。

生まれてから30数年間、幸いにもお金に困ったことは一度もありませんでした。実家は資産家でもないし、決して経済的にゆとりがあるわけではなかったですが、今日明日の暮らしがどうなるかわからないようなスリリングな体験をしたことはありません。

ちょっと前に子どもたちを連れて実家へ行きましたが、安定した生活を維持するって楽じゃないんだね。家庭を持って初めてわかったよ。お父さん、お母さん、ありがとう!

お金がない状況だからこそ得られた「2つの気づき」

その後はありがたいことに経済状況は持ち直し、現在に至っています。率直に言うと、お金に困る体験はしないに越したことはありません。お金がないと自分がみじめに思えるし、生活が脅かされる恐怖は想像を絶するものがありました。 金欠の渦中にいたときには「なんで自分がこんな目に遭うんだ」と運命を恨みました。

でも、冷静になって振り返ると、決して悪いことばかりじゃなかったなとプラスに捉えられるようになりました。極限の状況だからこそ学べたことがあったのです。それは、

・ お金がなくても死なないこと。

・お金がないことがもたらす最大のデメリットは、学びを止めてしまうこと。

の2つです。  

「お金がない=生きていけない」と決めつけていた

まずひとつめの「お金がなくても死なない」ですが、これは僕にとって意外すぎる学びでした。何しろお金に困った体験がない僕は、「無一文=死」だと決めつけていました。

考えてみてください。私たちが生きていくのに、お金は必要じゃないですか? 雨露をしのいで生きるためにには家が必要で、住むためには家賃を払います。食べ物を手に入れるには、スーパーやコンビニでお金を出さないといけません。こうやってブログを書くにも、ネット使用料と電気代を払っています。何をするにも、お金が関わってくるのです。

https://www.photo-ac.com/main/detail/24981827

しかし、僕はこの状況であることに気がつきました。生きていくためにお金は要るものの、その出所は自分でなくてもいい、ことです。

いったい、どういうことでしょうか。

たとえば、僕の銀行口座の残高が1万円だとししても、ほかの誰かの口座には100万円が入っている可能性はじゅうぶんにありますよね。みんながみんな、お金に困っているわけではないのです。つまり、僕がお金を持っていなくても、誰かが持っている。

誠実に生きることの大切さが身にしみた

もし僕に信頼があれば、お金を持っている人が、僕を助けてくれるかもしれません。 実際に、親しくしている方が食事をごちそうしてくれたことがありましたし、生活に必要なものを送っていただけたこともありました。仕事を紹介してくださった方もいました。お金がなくなったのはつらい体験でしたが、同時に人の優しさに触れる機会を得ることができました。一度は絶望しましたが、世界はこんなにも優しいのかと思いました。

同時に、普段から誠実に生きるべきだと痛感しました。いつも嘘をついていたり、不真面目な態度で仕事をしていたら、助けてもらえなかったはずです。

学ばずして、どうやって価値をつくるのか

ふたつめの学びは、「学びを止めてしまう」リスクです。これは、自分にとって相当に大きな学びでした。

お金がないことで被る最大の不利益は、生活に困ることだと思い込んでいました。でも振り返ってみると、違いました。 お金がないと生活を第一に考えて、食べるため、生き残ることに集中するようになります。当然です。食べ物を買うためにお金を得ないといけませんから。

しかし、自分でお金を得て経済的に立ち直るには、相手に対して何かしらの価値を与える必要があります。お金が果たす重要な役割は、価値を交換する手段なのです。相手が欲しいけど、自分ではできないことを代わりに行う対価としてお金を得るのです。

僕の仕事でたとえたら、僕は依頼者の「文章を書けない」悩みを解消することで、原稿料という報酬をいただくわけです。なので、僕は文章を書く能力、テーマに対する知識を得るなど、勉強をして自分を高めていくことが求められます。お金があったとき、僕は積極的に学びに時間とお金を使っていました。本をたくさん読み、人に会いに行って話を聞き、異業種交流会にも数え切れないくらい参加しました。

でもお金に困ってから、僕は勉強に一切の時間とお金を使わなくなりました。いや、使えなくなってしまいました。 本は読まない、ニュースも見ない。人に会って生きた最新の情報も得ていない。いま社会では何が起こっていて、どうなっていくのか。何が流行っているのかわからない。言い換えると、相手がどんなことに悩み、僕はその人の課題解決にどう関われるのかを想像することすらできなかったのです。その状態でどうやって企画を立てられるのだろう。原稿を書けるのだろう。

学ぶためには、時には、お金を借りるのもあり

僕は生活に必死すぎて、学びをどんどん後回しにしてしまいました。ライターとして仕事をしているのに、企画を立てるための情報収集も、文章を書くための勉強もしていなかったのです。そんな状態ではいい結果を残しづらいのは当然です。

もし本気で「これを学びたい!」と思うことがあるなら、借金をしてでも進むのはありだと僕は考えます。お金を借りることがいいと言いたいわけではなく、いざとなればその手段も検討できるということをお伝えしたいです。できるだけはやめに学び、経験を積んで報酬を得て、返していく。そんなやり方もありではないでしょうか。 お金に困ったとき、学びを止めてしまったことは、お金がなくなったことよりも僕の人生への打撃が大きかったです。

 

無料で学ぶやり方もあるから、探そう!

ちなみにですが、お金がなくても、できることはあります。お金がない渦中にいたときには「勉強に充てるお金はない」と思い込んでいましたが、お金をかけなくても学ぶやり方はたくさんあります。

本が買えないなら、図書館に行けばたくさんの本を無料で読めます。読書の時間がないなら、YouTubeにある本要約チャンネルを聴けばすみます。ポッドキャストだってあるし、オンラインセミナーに出てみるのもありです。

「勉強するんだ!」という気持ちさえあれば、お金をかけずに学ぶ方法を見つけられますよ! たしかに、お金がないと気持ちにゆとりが持ちづらいものです。僕は自分が体験しているから、その気持ちがよくわかります。将来の成果より、明日の食事の方が大切ですもの。

1分でいいから、勉強に時間を使う

でも、でも、そうした暮らしの中で3分でいい、いや1分でもいいから、学びに時間を使ってみる。コンビニや書店で雑誌の見出しをざっと見するだけでも、世の中で何が起こっているかを垣間見ることができます。

学んだことは、必ず役に立ちます。なんだか成長しているような、昨日よりもできることが増えたような感覚もあって、自己肯定感が高まる気もします。

以上、僕のお金がなかったときの学びでした。

こんなブログを書いている僕ですが、いまでもお金の不安はあります。でも、過去に一度、極限までの貧乏な生活を経験したことで、ちょっとは肝がすわったなと自分では思っています。

 

お読みくださり、ありがとうございました。

薗部雄一

charoma0701@gmail.com

 

 

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