最近、妻が自宅でアロマオイルをたき始めました。
使っているオイルは、ティーツリー(tea tree)!
「茶の木」という名前がついているのは、オーストラリアの先住民・アボリジニーがかつてお茶として飲んでいたことに由来しているみたい。
でもね、美味しそうな名前とは違って、ティーツリーのすごさは殺菌作用なんだ!
傷のケア用に、原産地のオーストラリアでは常備薬として愛用されているとか。
日本で言ったら、オロナインのような感じなのかな。
ティーツリーは、さわやかな草木の香りがするんだ!
ディフューザー(アロマオイルを部屋に拡散するツール)でたくと、清涼感のあって、鼻がスーッとするような心地良い香りが室内に漂ってきます。
風邪気味で鼻がちょっと詰まっているときにティーツリーの香りを嗅ぐと、むずむずした鼻が楽になるような気がするよ。
植物の香りがヒトの心と体に影響を与えることは科学的に証明されていて、その効能を使った治療が「アロマテラピー」なんだ。
たとえば、仕事や勉強で「疲れたなぁ…」と思ったとき、コーヒーを飲んだら体が軽くなった経験はない?
コーヒーの香ばしいにおいを嗅ぐと眠気が覚めるし、頭がスッキリして、なんだか疲れがとれたような気分になる。
アロマテラピーをかなりざっくりと言うと、そんな感じなんだ!
ヒトには「視覚」「聴覚」「触覚」「味覚」「嗅覚」の五感があるのだけど、これらのうち嗅覚だけが特殊なんですよ。
視覚は目、触覚は肌のように五感のセンサーは体の器官なのだけど、感覚を処理するのは脳です。
熱いやかんにうっかり手が触れたとき、「あちぃ!!」と判断するのは手ではなくて脳だよね!
この理屈はOK?
「これはレモンの香り」みたいに、鼻で嗅いだ香りの情報が脳に伝わるのだけど、嗅覚だけはほかの感覚とは「処理をされる部位」が違うんだ。
脳には本能を司る「大脳辺縁系」と、理性を司る「大脳新皮質」という2つの部位があって、嗅覚だけが大脳辺縁系によって処理されます。
だから何?って話なんだけど、ここがめちゃめちゃ大切!!
本能を司る部位に処理されるわけだから、嗅覚はほかの感覚に比べてより感情や記憶に直接作用するんだ。
つまり、香りによって喜び、快感、怒りみたいに、より人間らしい感情が湧き起こってくるってこと。
特定の匂いを嗅ぐと、何かしらの記憶がよみがえってきた経験が誰にでもあると思うんだ。
僕の場合、豚舎や豚の匂いを嗅ぐと、出身地である神奈川県綾瀬市を思い出して、なんだか懐かしくて穏やかな気持ちになる。
なぜ豚かというと、綾瀬市の名産が豚肉で、家の近くに豚舎があって匂いが風に乗って漂ってきました。
僕が小さいころは市役所の目の前に豚舎がいくつもあって、その前を母と手を繋いでよく歩いたこともあった。
豚舎の匂いはなかなかきついのだけどね、僕にとっては豚の匂いが小さいころの記憶や感情を蘇らせてくれている「良い香り」なんだよ。
あくまでこれは、僕のケース。
こんな感じで、誰にでも思い出の香りはあると思う!!
ちょっとかたい話をしてしまったけど、これが嗅覚の力なんだ!
すごいと思わない!?
アロマの話をするとついつい力んでしまう僕…。
なぜかというと、実は僕は23歳〜30歳までアロマにどハマりしていたからなんだ。
僕と香りとの出会いは、小学生のとき。
実家ではお香をたく習慣があって、玄関に香炉を置いてお香を香らせていたんですよ。
僕は白檀の香りが大好きだった!
でも線香なので、煙がもくもくと出ます。
締め切った状態でお香をたくと煙くて香りを楽しむどころじゃない…。
成人してからもたまにお香をたいていたけど、煙いのが嫌だった。それでも僕は部屋で香りを楽しみたくてどうしよう思っていたとき、休みの日に行った横浜そごうのLOFTで「アロマテラピー」の表示を見たんだ。
アロマ、芳香???
オイルを香らせるなら、線香みたいに煙が出ない。
これだっ!!
僕はさっそくラベンダーオイルとディフューザーをLOFTで購入し、部屋でたいてみました。
煙が出ないのに、すっごくいい香り!!
予想通りの展開に、僕はめちゃめちゃ興奮しました。
以来、ラベンダーに始まり、レモン、ユーカリ、ティーツリーなど使いやすいオイルを買い足していき、気が付いたら常時20本は部屋に揃っている状態になるほどハマっていました。
アロマオイルの価格は植物の種類によってまちまちです。
理由は、アロマオイルがとれる植物の部位が違うからなんだ。
たとえばティーツリーオイルは「葉っぱ」からとれるのだけど、葉っぱは量が多いので、それだけ採取できるアロマオイルもたくさんあるわけ。
だから価格は低くなります。
生活の木ではティーツリーオイル3mlで、税込み660円です。
レモンやグレープフルーツのような柑橘系は、「皮」からオイルがとれます。皮も量が多いから、価格は低め!
ところがバラのように「花」からアロマオイルをとるものは、けっこう高いんだ。
花に含まれているアロマオイルは少ないから、その分価格が上がってしまいます。
「ダマスクローズ」(ブルガリア産)の値段は、1mlで税込み2750円ですよ!
僕はローズを買うことはなかったけど、「ネロリ」(ビターオレンジの花からとる甘い香りがするアロマオイル)が大好きで、よく買っていました。
ネロリはね、1mlで税込み3300円もするんだ。
こんな感じで、アロマオイルによって価格が全然違うんですよ。
常時20本は揃えていたわけだから、月に1万5000円~2万円くらいはアロマオイルに使っていました。
いま振り返ると、すごいはまりっぷりだ。
さらにアロマテラピーの本を買いまくり、営業の外回りの合間に入ったカフェで一気読みすることもあったなぁ。
本を読んでわからないところは、横浜そごう6階にあるアロマショップ「生活の木」の店員さんに質問していましたね。
横浜は職場からの帰り道だったから、ほぼ毎日お店に寄っていました。
おかげで店員さんに顔と名前を覚えられていたよ!
「あ、そのべさん、いらっしゃい!」
店員さんとのアロマ会話も楽しかった。
部屋を香らせるだけじゃなく、アロマオイルを使ってバスソルトや化粧水、保湿クリーム、虫除けスプレーを手作りしていました。
僕は一度ハマると、一日中でも取り組めるので(^^;
そのことは、会社員の副業としてライターをしていたときに記事でも書きました。
(記事内にバスボムがしゅわしゅわする動画があるので、見てみてね!)
きれいに洗った空き瓶に、重曹大さじ4、クエン酸大さじ2を入れ、蓋をしてよく振ります。重曹とクエン酸が混ざったら蓋を開け、エッセンシャルオイルを4〜6滴ほど落とし、瓶ごと湯船に沈めるだけ! クエン酸が水に反応してシュワーと発泡します。同時にいい香りがお風呂全体に広がります。
おうちで簡単に作れるスイーツ系バスボムの作り方を御紹介! - ぐるなび みんなのごはん
プライベートではアロマを仕事にしている人と交流する機会が多くて、アロマのイベントにもたくさん参加していたんだ。
あるとき、アロマ講師として働く方とお茶をしたのだけどね、僕があまりにアロマにハマりまくっているので、「そのべさんはアロマ王子ですね」と言われたほどです。
20代男性でアロマにどハマりしていた人が珍しかったみたい!
まあ、アロマオイル保管用に買った箱を持ち歩いて「僕、ネロリオイルが大好きなんですよ!」と言っていたら、仕方ないよね。
あと、部屋でアロマをいっぱいたくから、服からアロマオイルの香りがするようになっていたんだ。
職場でも「そのべさんからいい匂いがする」と言われたことが何度もある。
歩くアロマディフューザーみたい!
でもね、アロマとの生活は30歳のときに途切れたんだ。
31歳で転職し、体調不良ですぐに辞めて無職になったことは、妻との馴れ初めブログで書いた通りです。
そんな状況で妻と交際、結婚し、人生が一気に変わっていき、いつしかアロマを楽しむゆとりがなくなってしまった。
丸5年ほどはアロマ熱が冷めていたのだけど、妻の「アロマオイルをたきたい」の一言でかつての情熱を思い出し、どハマりしていたときのことをブログに書いてみたよ!
香りに包まれた生活って、いいよなぁ。
そのべゆういち
charoma0701@gmail.com
noteで子育てや夫婦観、家族について思うことを書いています。
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