2児のパパライターの「子育て」と「写真」と「仕事」

新丸子の喫茶店で知り合って交際4カ月で結婚した夫婦の記録

「♯保育園に入りたい を本気で語ろう2018」に参加 みんなの前で意見を伝えて「もっと目の前の人に発信しよう!」と思った

このブログでは、妻との日常と妻への愛情を綴っています。

僕らは川崎市にある「新丸子」という街にある喫茶店「SHIBACOFFEE」さんで出会い、様々な偶然が重なって付き合ってから4ヶ月で結婚しました。

2017年6月3日朝、元気な男の子が誕生しました。誕生の瞬間には涙が流れ、命懸けで出産に臨んだ妻に感謝の気持ちでいっぱいになりました。妻子への愛情をあらためて感じます。

「妻との出会いを読んでみたい!」という方は、こちらをお読みください。

妻との出会い(1)~近所の喫茶店の常連客同士だった~ - いい夫婦net.~夫から妻へ送る愛と日常の一コマ~

 

2月26日、衆議院会館にて行われた「♯保育園に入りたい を本気で語ろう2018」に取材兼保護者のひとりとして参加してきました。

こういったイベントでは取材陣用のプレス席が設けられているのですが、僕はそこではなくて、一般参加者のテーブルに座っての参加を選択しました。

 

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イベントを主催したのは、保活経験者を中心として構成されている 「希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会」です。「みんなが笑って子育てできる社会に」というスローガンのもとに、100人を超える保護者が集まりました。

 

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ファシリテーターはジャーナリストの堀潤さん。コメンテーターとして登壇されたのは、子育て支援などを行うフローレンスの代表理事を務める駒崎弘樹さん、フランス在住で子育て政策についての記事を多く執筆する高崎順子さん、現役男性保育士の「てぃ先生」主催団体メンバーの可知悠子さんです。

 

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ファシリテーター堀潤さん)


また、国会議員や都議も来場しました。立憲民主党山尾志桜里氏、櫻井周氏、都議の上田玲子氏、社民党福島みずほ氏、日本共産党吉良佳子氏らが、党の垣根を超えて、保護者らの声に耳を傾けていました。

 

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(保護者の話を聞く山尾志桜里議員)
 


冒頭では会の代表である天野妙さんが、待機児童問題が解決しない原因を「国の重要政策になっていない」と指摘しました。保護者の訴えを国会議員に直接届けようと呼びかけました。

 

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パネルディスカッションではまず駒崎さんが登壇しました。まず、3歳からの幼児教育と保育の無償化について

「待機児童が多いのは0〜2歳。必要なところにお金が使われていない」

と疑問を呈しました。


また、子どもを保育園に預けて就労を継続できるかどうかで生涯賃金に大きな差が生じることになります。駒崎さんは大卒での例を挙げて、次のように説明します。

「卒業後60歳までフルタイム正社員として就労した場合の生涯賃金は約2億5800万円ですが、第一子出産後に離職した場合は約3700万円にまで落ち込みます。パート復職しても約6100万円と、賃金格差が拡大します」

 

こうした状況を踏まえ、 

「これは公的な失業。官製失業と言っていい」


と語気を強めます。官製失業というパワーワードを聞き、会場のみなさんはウンウンとうなづいていらっしゃいました。

 

政府は待機児童ゼロに必要な定員を32万人と試算しています。でもこの数字は現状に即したものなのでしょうか。待機児童の定義は今年からようやく全国で統一されますが、それまでは自治体ごとにバラバラだったんです。古い定義では待機児童がゼロだったのに、新しい定義でカウントしたらたくさんいた、なんてことも起こっています。詳しくは僕は以前、世田谷区の保坂区長に取材した記事をご覧ください。

 

fledge.jp

 

加えて駒崎さんは、保育施策を検討する有識者会議に当事者である現役子育て人員が少ないことも問題だとしました。肝心の子育て世代の要望が施策に反映されにくいからです。

続く高崎順子さんは、フランスと日本との子育て政策や考え方の違いを紹介しました。

 

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フランスでも保育枠は不足していて、日本同様に保活は厳しいといいます。でも子育ては社会全体で取り組むという考えが強いので、社会問題に発展しにくいのだそうです。またフランスではベビーシッターを利用するなど、家庭で保育する保護者が一般的です。初めから保育園を選ばない保護者も多いのだそうです。

 

考えてみれば、産後3か月で保育園に預けるのも、子どもが小さいうちは自宅で育児をするのも、どちらも個人の選択です。どちらが正しい、間違っているなんてないんです。僕も8か月の子どもがいますが、とにかく可愛い!!子どもが小さい時期は人生のうちで一瞬です。できるだけ子どもに寄り添っていたっていい。

フランスでは、その家庭に合った保育が一番良い保育という考えがあるんですね。

またフランスの特徴として、保育士の負担が抑えられている点があります。

「保育士は児童との関わりに専念できるよう、書類仕事は管理職のみが行うなど、合理化が進んでいます。また保育園は働く親のためにあるという考えから、連絡帳はなく、持ち物は必要最低限です」


これには現役保育士のてぃ先生もうなづき、次のように心境を吐露していました。

 

「保育士の仕事は、みなさんが思うより20倍くらいは辛い」

 

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保護者への連絡帳は児童の昼寝時間に書くことが多く、保育士の休憩時間を圧迫します。加えて保育現場ではいまだに手書きが主流で、保育記録をネット経由で行うなどの対策が遅れがちという現状があります。これだけネットが発達しるのだから、保育現場でのICT化は必須という考えを示していました。

 

その後全員で、「保育園に入りたい!」のチラシを掲げて記念撮影タイム。僕は撮影する側に回りました。

 

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続く後半は、参加者が22のグループに分かれて前半に触れられたテーマの中から様々なテーマについて「どうすれば解決するか」を話し合いました。僕がいたグループでは、「保育関係の予算割」について話しました。言うまでもなく、保育関係に使われるのは税金です。そのため地域住民の中には、そこに税金を使うなと苦々しく思う人もいるんです。

数10分の話し合いの中で、グループの代表者がマイクを持って話し合いの結果を発表しました。

保育士の負担軽減については、「保護者会で連絡帳の廃止を訴える」などの意見が寄せられました。

保育に関する予算については、

 

「地域内で、幅広い年齢層の人が意見交換する場を設ける」

「自分が子育てを終えたからといって無関心にならず、自分の子どもや孫に影響があることだという意識を持ってもらう」

 

という発表がありました。 ほかには「4月一斉入園をやめる」「家庭で保育する場合、収入面の補填をしてほしい」などの声も挙がりました。

 

実は思いがけず僕がグループを代表して「予算割」について発表することになりました。立ち上がってマイクを握り、フロアのみなさんに向かって考えを伝えるのは緊張しましたね。

 

僕が話したのは、

 

国がすること:待機児童を始め、様々な基準を統一する。バラバラの基準では現状の把握ができず、根本的な解決につながらない。

自治体がすること:保育サービスを提供するのは自治体なので、保育を必要とする住民の声をもっと聞く。また、予算割についての権限をもっと持つ(グループ内にかつて行政勤務をされていた方がいて、その方からの意見でした)

個人がやること:様々な世代の人と実際に会い、意見交換する場を作る。お年寄りのための施策、道路を整備することも必要でしょう。それぞれの立場を語り、理解を深めることが大切だと思ったんです。

 

僕はいつも記事としてアウトプットすることが多いのですが、僕の想いはパソコンやスマホの画面越しにしか伝わりません。実は、そのことにストレスを感じることもあったんです。

それだけに、会場でマイクを持ち、その場で沸き起こった気持ちを目の前にいる人に向けて発したことは新鮮でした。文章と違って、感情が乗るんです。

僕は働き方や保育のことに関心が深くて、今後も発信を続けます。でも伝え方を文字に限定しなくてもいいと思った!ダイレクトに人に会って、口で伝える。そんなやり方も取り入れようって。

あと、保育園とは別の視点で「みんなが笑って子育てできる社会」になるための想いがあるのですが、それは次のブログにて。

最後になりましたが、運営のみなさま、参加されたみなさま、素敵なイベントをありがとうございました!!

 

薗部雄一

charoma0701@gmail.com

 

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