2児のパパライターの「子育て」と「写真」と「仕事」

新丸子の喫茶店で知り合って交際4カ月で結婚した夫婦の記録

「真心を持てば、大きく間違うことはない」江戸時代の育児本「養育往来」に載っていた優しい言葉 育児に古典の言葉は響く

このブログでは、妻との日常と妻への愛情を綴っています。

僕らは川崎市にある「新丸子」という街にある喫茶店「SHIBACOFFEE」さんで出会い、様々な偶然が重なって付き合ってから4ヶ月で結婚しました。

現在妻は妊娠9ヶ月。僕はプレパパとなり、妻と子供への愛しさをあらためてかみしめています。

「妻との出会いを読んでみたい!」という方は、こちらをお読みください。

妻との出会い(1)~近所の喫茶店の常連客同士だった~ - いい夫婦net.~夫から妻へ送る愛と日常の一コマ~

 

先日、赤ちゃん洋品店西松屋に初めて行ってきました。以前からお店の存在は知っていたものの、初めて行くと店内には言うまでもなくスタイやロンパースなどの衣類、ベビーカーや抱っこひもなど育児に使うツールがたくさんあって、「僕は親になっているんだな」と嬉しくなった。両親も、こうやって親になっていったんだろうなあ。

 

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最近の僕の大きな関心ごとは、育児です。来月の予定日を控え、雑誌や育児本を見たり、妻と「こうしよう」と話したりする中で、歴史好きが高じてか「昔はどうしていたのか?」と気になり、図書館で江戸時代の育児本を探しました。

 

見つけたのは、こちら!

 

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江戸の子育て十ヶ条』という本です。

 

この本は、『養育往来』といういいます。「往来物」と呼ばれる寺子屋などで使われた教科書で、1839年に書かれ谷口もの。内容から、要点を10個取り上げて紹介されています。江戸時代は、子どもの成長に合わせて地域の大人たちが関わっていること、父親が熱心に教育をするという風潮であることに驚きました。

 

今でこそイクメンが取りざたされていますが、『養育往来』が書かれた江戸時代後期、父親は積極的に育児参加をするのが普通だったんです。

 

どんな手法で子育てをしていたのかを楽しみにしていましたが、『養育往来』には育児のテクニックについてはほとんど触れられていません。

その代わり、「親の姿勢を正せ」「学問の目的を見誤るな」など、両親の心構えや学びの大切さについての内容がメインで、どれも胸に響くものばかりでした。

育児本やネットにはテクニックがたくさんあって、「どれを参考にすればいいんだろう?」と戸惑うことが多かったんです。だからこそ心に響いたし、子育てをするにあたって親としても学び、成長する必要があるなと、気が引き締まる思いがしました。

ここまで読むと、育児は責任重大で(実際はそうだけど)、親に相当なプレッシャーをかけるように感じるのだけど、優しい言葉も載っています。

 

「心誠に之れを求むれば、中らずと雖も遠からず。いまだ、子を養うことを学んで、而して后に嫁する者はあらず」

 

現代語訳すると、

「誠意をもって考えれば、目的にぴたりと合致しなくても、大きく間違うことはない。子を養うことを学んでから結婚する女性はいない」

 

となります。(『江戸の子育て十ヶ条』から引用しました)

 

つまり、テクニックはさておき、親として我が子を育てようという真心を持てば、おかしなことにはならないと言っているのです。「大事なのは心!」という両親へのアドバイスに心が軽くなったな。

 

先に紹介した「心誠に〜」の文は、「四書」のひとつである『大学』にある言葉です。

孫引きするだけでは嫌なので、図書館で『大学・中庸』(岩波文庫・青)を借りて読んでみると、確かに同書の第6章に『養育往来』で紹介した内容と同じ文章が載っていました。「民を治める前に、そのための方法を学ばなければいけないわけではない」ということが書かれていました。

 

『大学』の第1章には、

「ふみとどまるべきところがはっきりわかってこそしっかり落ち着くということになり、しっかり落ち着いてこそ物事に動じないで平静であることができ、平静であってこそ安らかになることができ、安らか出会ってこそ物事を正しく考えることができ、正しく考えてこそ、目標も達成できる」

という言葉があって、テクニックなど細かいところより、どうありたいかという心構えを重視する内容が載っています。

 これって、

 

「夫婦で協力して育児をしようと決めていれば、様々な情報で頭が混乱することはなく、我が子に真心をもって落ち着いて接することができるので、しっかり育つ

 

ということになるかな?

 

古典は、小手先の技術ではなく気構えに関する記述が多いです。心を整えることを何よりも優先していたのでしょうね。

 

育児は育自とたとえられることがありますが、子どもを育てるに際して、親も親自身を見つめ直して、育て直すことになるかもしれません。子どもが生まれた後も、『養育往来』に書かれた内容は、僕の励みになってくれると思います。

 

 

薗部雄一

charoma0701@gmail.com

 

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