このブログでは、妻との日常と妻への愛情を綴っています。
僕らは川崎市にある「新丸子」という街にある喫茶店「SHIBACOFFEE」さんで出会い、様々な偶然が重なって付き合ってから4ヶ月で結婚しました。
現在妻は妊娠7ヶ月。僕はプレパパとなり、妻と子供への愛しさをあらためてかみしめています。
「妻との出会いを読んでみたい!」という方は、こちらをお読みください。
妻との出会い(1)~近所の喫茶店の常連客同士だった~ - いい夫婦net.~夫から妻へ送る愛と日常の一コマ~
昨日、このような本を購入しました。
NPO法人ファザーリングジャパンが2013年に出した『新しいパパの教科書』という本です。この本を手にとった背景には、僕の興味関心の変化がある。
僕は昨年4月から「働き方」をテーマに記事を発信するメディアで原稿を書いており、毎日のネタ探しの一環として厚労省の報道発表資料など、行政のホームページなどを読んでいました。中でも政府が進める「働き方改革」に関心を持っていました。
でも同年10月に妻の妊娠がわかり、パパになることを意識してから、同じ働き方でも興味対象が大きく変わっていきました。以前は働く人全般に興味がありましたが、今ではもっぱら既婚男性、とりわけパパの働き方に強い関心を寄せるようになりました。
育児休業というと女性のイメージが強いかもしれませんが、男性ももちろん取得できます。しかし現実は芳しくない。厚労省が15年7月に発表した「雇用均等基本調査」を見ると、男性の育休取得率は2.65%と、女性の81.5%と大きな隔たりがある。女性は4人に3人が取得するのに対して、男性は33人に1人しか取らないことになります。
(出典:雇用均等基本調査)
それだけ「育児は女性がやるもの」という風潮が強いと言えます。でも男性の中でも、育児にもっと関わりたいという人もいる。でも社会の風潮からか、思うように行動できない。ツイッターやブログでは、仕事と育児に悩むパパの声が多く見られます。
それらの内容の多くは、結婚し、育児をすることで出世ができない、会社で不当な扱いを受ける、世間の目が冷たいなどです。女性でもマミートラックをはじめ、育児から仕事に復帰しても第一線で働くことが難しいケースがあり、そのことを嘆く声はツイッターで見かけます。保育園に子供を預けることができず、仕事ができない!、という状態にある人もいる。昨年話題になった、「保育園落ちた日本死ね」ブログですね。
そうしたニュースやブログなどを目にする度に、僕は疑問、反感を抱きます。社会に出た男性にとって結婚生活や育児が、人生とりわけ働くことにおいて枷や課題になっているのはなぜなのか?そもそも、それらは課題なのか? 疑うべきは、仕事優先、会社に尽くす、とにかく働くという考え方や風潮なのではないか?
僕の個人的な思いだけど、結婚生活や育児は、人生を豊かにすると思う。結婚はとにかくチャレンジングなことだ。育ちも性格も物の見方も何もかも違う人間が、わざわざ同じ空間に暮らして人生を歩むのだから。でも違う相手と一緒に生きるからこそ、面白い。自分の常識外のことを普通にやってのけるんだよ、パートナーって。それは、経験値が上がることにつながる。
夫婦の間に子供ができれば、さらに様々な体験ができ、いろんな感情を味わえる。楽しい、どうしよう、悲しい、悔しいなど、家族で様々な感情を味わうだろうが、それはみんなみんな、結婚し、育児をするからこそ得られることなのだ。
妻は妊娠中のため、正確には僕はまだ育児はしていない。でも、妊娠で心身に変化がある妻に接したり、妊婦健診に同伴したりして、パパになっていくという体験をしている。さらに、子供を持つという意識が高まると、街を歩いていると他の子供に目が行くんだよ。どんなベビーカーに乗っているのか、どんな服を着てどんな持ち物をもっているのかなど。これは独身の時には見られないことだ。これは経験したからこその変化なのです。
寝る前に一言書こうと思ったのに、熱くなって長くなってしまった。仕事へのコミット度や仕事内容への興味関心、会社や仕事への関わり方、出せる結果などは、一定ではなく変化するのが普通なのだ。でも会社(というより社会の風潮かな)は、一定の結果やコミット度を求めていないだろうか。制度を作っても、実際は形骸化していないか。そんなことを思う。
男性にとって結婚生活や育児を「課題」というのは悲しい。経験を積み、変化を楽しむチャンスだと思うんだ。夫としてパパとして、どう働き、どう生きるか。そんな思いを胸に『新しいパパの教科書』を読んでいる。
薗部雄一
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