いい夫婦net.〜夫から妻へ送る愛と日常の一コマ〜

新丸子の喫茶店で知り合って交際4カ月で結婚した夫婦のこれからの記録

不安と恐怖を感じて「生きたい!」と感じた 精神病院の入院体験

このブログでは、妻との日常と妻への愛情を綴っています。

僕らは川崎市にある「新丸子」という街にある喫茶店「SHIBACOFFEE」さんで出会い、様々な偶然が重なって付き合ってから4ヶ月で結婚しました。

現在妻は妊娠8ヶ月。僕はプレパパとなり、妻と子供への愛しさをあらためてかみしめています。

「妻との出会いを読んでみたい!」という方は、こちらをお読みください。

妻との出会い(1)~近所の喫茶店の常連客同士だった~ - いい夫婦net.~夫から妻へ送る愛と日常の一コマ~

 

精神病院の入院体験

 

最近ネットでうつの話をよく目にします。
「うつで人生詰んだ」とか「諦めなきゃいけない」とか書かれる記事を読むと、まったくそんなことはないと伝えたくなります。

 

僕も20歳のときにうつを経験して、一時は精神病院に入ったけど、今こうして結婚をし、好きな仕事を持ち、楽しい毎日を送っています。

確かに一時的には辛いけど、治療すれば治るものです。読む人の役に立てたらいいなと思い、僕が精神病院に入院した経験を紹介してみようと思います。

(なお、この記事には統合失調症や躁病など、具体的な病名を出して患者さんを描写しています。しかし、あくまで僕が接した患者さんの症状を書いているだけであり、必ずしも全ての患者さんに当てはまらないことをお伝えしておきます)。

 

入院に至ったのは、自宅では気分の落ち込みを対処しきれなかったからです。
毎日涙が止まらず、生きることに希望が持てず、自分が何者かもわからない。出口が見えないトンネルの中にいるような感じでした

あと、とにかく死にたくなるんです。
当時の日記には、

「死は苦しみからの確かな隠れ家」

とか書いてて、ほんと、冗談抜きでヤバイ状況でした。


単に死にたいと思うだけでなく、ナイフかヒモかという風に具体的にどうやったら死ねるかを考えるようになる。取り乱しているようで、案外冷静さも持っているんです。
そんな状態になったら要注意なので、医療機関への受診や近しい人への相談は急務です。

ここまでひどくなる前に、ちょっと疲れたとか、気分の落ち込みが続くなど、初期の症状のうちに対処することが大切だと思います。

 

当時は付き合っていた女性がいたけど、入院の前日に「ほかに好きな人ができた」という電話とともに別れを告げられ、痛恨の一撃を味わったことを覚えています。休学、留年決定、内定辞退など、なかなかボロボロの状況でしたよ。ハハハ。

 

入院手続き

パジャマなどの日用品などを持って、病院に向かいます。
病棟の扉はオートロックで、専用のICカードがないと開閉ができません。

「いよいよ来たか」

そんな心持ちでした。病棟に行くと荷物検査があり、尖ったものや他人や自分に危害を加える可能性があるものは没収されます。

そのあとは身体検査です。看護師さんに案内されて奥のゾーンに入ったのですが、ここで僕は衝撃を受けます。

 

手枷足枷がついたベッドを見た

 

奥のゾーンには処置室という部屋が何部屋かあり、何かの拍子で中をチラッと覗いてしまったんです。中で叫んでいる人が見えました。中の人の表情ははっきり覚えていないけど、まるで獣のように叫んでいたことは覚えています。

患者さんのベッドには手枷足枷がついていて、暴れ回らないように固定できるようになっていました。

「これが同じ人間なのか」

語弊があるかもしれないけど、僕は率直にそう感じました。

 

処置室を見てしまったことで、僕は恐怖と不安を感じ、

「あ、もう帰りたい」

そう、思ったよ。


おかしな話だけど、入院前は死にたくて仕方がなかったのに、こうした強い恐怖や不安を感じたことで、生きていることを実感したんです。

恐怖や不安を感じるのは、生きている証拠なんだ。


食事は広間でみんなで食べる

 

通常の病院(この言い方はどうかと思うけど)と精神病院の違いのひとつが、食事は広間で食べることでしょうか。

一般的には決まった時間に食事が配膳されて、病床で食べますよね。でもね、精神病院ではみんなで食べるんです。

ひとつのテーブルには3人から4人くらいが座ります。
確か席次は決まっていたと思います。

このとき僕と同じテーブルに座っていた同い年くらいの男性が、口からヨダレを垂れ流し、視点が定まっておらず、直視できるような状態ではなかったことに衝撃を受けました。(彼はその後回復。まともに会話ができるようになり、同い年ということもあって院内で仲良くなりました)

初めて見る世界にショックが大きく、心細い気持ちで入院生活がスタートしました。

 

ドアは3センチしか開かない


院内には面会用のソファーが置かれたスペースがあって、そこからは自然が見え、ぼくの癒しの場となっていました。病室の中は薄暗くいから落ち着かなくて、日中は面会スペースで過ごしていたんです。

僕が入院したのは8月の上旬で、とても暑い時期でした。外の風を浴びたい気持ちになり、窓を開けようとしたのですが、少し動かしたところで、ガッと音を立てて止まってしまいました。3センチくらいしか開かなかったと思います。

それもそのはず、窓が全開できたら飛び下りの危険性があるためです。
わずかに開いた窓に口を近づけて外の新鮮な空気を吸っていました。
あー、普通の病院とは違うんだな。
そう感じました。


薬は食後に並んで受け取り、看護師の前で飲み込む


入院すれば薬が出ます。一般的な病院だと病室で飲みますが、精神病院では食事を広間で摂るので、薬も広間で飲みます。
薬の数は多く、1日に合計30錠くらい飲んでた時期もありました。薬カウンターに並び、名前を伝えて薬を受け取り、看護師の前で水とともに飲みます。飲み終えたら口を開けて見せ、飲んだふりをしていないかの確認がされます。

薬の副作用が辛かったなあ。口がとにかく渇くんです。朝起きたら奥歯と頬の内側がくっついていて、はがれない(笑)。だから枕元に水を置いておいて、その水を口に含んで奥歯と頬をはがしていました。
あとは便秘にも悩みました。下剤がイマイチ体に合わなくて、トイレで腹痛に苦しんだ記憶があります。

毎日看護師さんがバイタルチェックに来るので、副作用のことや体調の変化は相談できます。

 

女性の方が多かった

 

入院患者は、男性よりも女性の方が多かったです。実際、女性は男性の2倍うつ病に罹りやすいので、うなずけます。だけど、男性の方が症状が重い様に感じました。どちらかといえば病室にこもりきりで、面会スペースに出てくることは滅多にない。僕も男性だから気持ちはわかるけど、無様な様子を人に見られたくないという気持ちが強い。周りと交流を避けて、内に内にこもるから余計に自分が惨めになって、なかなか回復しないという悪循環になってしまうんだよね。


うつ病の患者さんだけではない

 

入院患者さんはすべてうつ病というわけではありません。ひとりひとりの病名を聞いているわけではないので推測ですが、うつ病よりも統合失調症の患者さんが多かったように思います。統合失調症は、幻覚や妄想が特徴的な精神疾患で、かつては精神分裂病と呼ばれていた病気です。100人に1人がの割合で発生するので、決して珍しい病気ではないんですね。

統合失調症の人は入退院を繰り返す傾向があるようで、「また戻って来たね」と看護師さんと親しげに会話をする患者さんもいました。具合がいい時は自宅で過ごし、具合が悪くなったら病院に入院して治療を受けるという感じです。


電話は自由にできる

 

入院時の持ち物検査で、携帯電話は没収されます。外界との連絡が取れる機器は治療の妨げになるからです。でも、外界との連絡が全く取れないというわけではありません。もちろん、患者さんの具合や治療状況によっては医師から禁じられる場合があるかもしれませんが、僕は自由でした。院内には今はほぼ見ることがなくなった公衆電話がひとつあり、そこでテレホンカードを使って電話をかけることができます。電話ができる時間は決まっていましたが。


お風呂も看護師の監視のもとで


お風呂は週に3日くらい入ることができました。しかし、自由にゆっくりとできるわけでないです。看護師3〜4人監視のもとで入るので、とにかく落ち着かなかった。誰かに見られながら入浴する経験って、しないですよね?
年が僕よりも少し上の20代半ばの看護師さんたちの前で裸を晒すことが、当時の僕には耐えがたいもので、体を洗ったらすぐに出てきていました。向こうは見慣れているかもしれないけど、僕は見せ慣れていないから。


洗濯は僕の憩いのイベント

 

院内には幾つか洗濯機が設置されていて、洗濯は自由にできます。自分のことは自分でやることが奨励されていましたから、時間がかかっても、たどたどしくても、自分でやることが治療の一環だったのです。

人間関係を築いても、希望を持ち始めても、狭い病院での入院生活はストレスでした。うつになると不眠が起こるのですが、夜中に何度も目が覚めて、病室の天井を眺めながら、「いつ退院できるのか」「退院した後の自分の人生はどうなるのか」を考えて不安や焦りを感じていました。

そんな中、洗濯は僕に取ってストレス解消のイベントでした。洗濯をし、干している時は無心になれたからです。今でも洗濯が好きですが、このときの気持ち良さが影響しているかもしれません。


週に1度、外でのレクレーションがある

 

僕が入院した病院では、週に1度、外でのレクレーションがありました。30分程度でしたが、中庭に出て外の空気に触れられるのは嬉しかったな。ボール遊びをして遊びましたね。
病室って、独特の匂いがするんですが、どうも苦手で。。。
外に出られる時間は気持ちが安らぎました。

 

歌を歌う時間がある

 

平日の午後に歌を歌う時間があった

平日の午後には、広間で歌を歌う時間がありました。歌は月ごとに決められていて、8月はケミストリーのmirage in blue


mirage in blue

 

9月は山口百恵秋桜

10月はゆずの栄光の架け橋でした。

 

すべて僕の記憶に強く残る曲です。

音楽はかなり記憶に残るし、気持ちが落ち着いたことを覚えています。

歌の時間が楽しみでした。

 

売店でお菓子を買える

 

お金の管理はどうするのか?という疑問があるかもしれません。ちょっと記憶が曖昧なのですが、入院手続時に看護師さんにお金を預け、そのお金を使ったように記憶しています。売店に行ける日が週に一度あり、看護師さんに買ってもらうという形をとったと思います。


他の患者さんとの交流


前述の同い年の男性だけでなく、入院生活の中では他の患者さんとの交流を多く持ちました。
各患者さんには様々な背景、人生があり、面会スペースのソファーでいろんな話を聞いていました。

統合失調症の患者さんが多いと書きましたが、彼らは幻覚や幻聴、妄想をします。なので、さっきまで普通に話していたのに、突然混乱したり怯えたりすることがありました。その変化に当初は驚いていたけど、そういう病気なんだと受け入れられるようになっていました。

 

ちなみに中年の女性が多かったのですが、僕はモテました笑。
いつも話しかけられて、一緒に卓球をしたり、本を読んだり、いろんなことを話したり。

僕は中年女性にとっては話しやすいみたいでした。中には深刻な話もあったけど、僕は話を受け流せるので、苦にはならなかったんですね。自分ごとにして聞いていたら、とても心が持たない話ばかりでしたから。キャリアアドバイザーの方からは、「君は年上の女性を相手に宝石を売れ!」と言われたことがありますが、ジュエリー店員になっていたら、出世していたかもしれませんね。

しかし交流は、いいことばかりではありませんでした。統合失調症は幻覚や幻聴が起こりますが、ときにその幻覚などが僕には向けられることがあったからです。

あるとき、面会スペースでくつろいでいると、とある統合失調症の患者さんがやってきて、僕に対して有る事無い事を言ってくるんです。僕が悪口を言ったとか、自分に危害を加えようとしたとか。
相手は本気でそう思ってるし、ひどく取り乱していてまともに会話はできません。

そういうときは、看護師さんを呼んで対処してもらいます。3か月の入院生活の中で、対処してもらったことは3回ほどあったかな。ちょっと怖いな感じましたね。


躁病の患者さんが一番苦手だった


僕が一番苦手な患者さんは躁病の患者さんでした。うつの人にとって、元気でパワフルな躁病はうらやましく思うかもしれません。でもね、実際の躁病患者さんを目の当たりにすると、明るいとか希望に満ちてるという前向きな感じではなく、文字通り病的に明るい状態なので困りました。

僕が院内で接した躁病患者さんは、まるで時代劇に出てくる殿様のように尊大で、周りに遠慮をせず、態度は喧嘩腰。とにかく声が大きくて、まくしたてるように話してくる。対応に困り、入院生活が窮屈に感じました。


僕の精神病院での入院のことをざっと書いてみました。

(一時間半の通勤電車の中で書いたものです)

退院後は投薬治療を中心としながら復学、留年して卒業。普通に就職して今に至ります。

一時期は「うつになったこと」を負けのように思っていて、自分が恥ずかしかったですが、10年が経過して今では「なぜ恥ずかしい思いをする必要があるのか」と感じるようになり、隠すことなく人に言えるようになってきました。

 

治療に集中できたことは良かった

 

入院して良かったと思うことは、治療に集中できたことです。

携帯があると、家にいても外界と連絡が取れてしまう。中には知らなくていい情報もあるし、ひとりの時間を持つことが大切なときもある。

いつも周りと比べてしまい、劣等感を抱いて、自分で自分を苦しめてしまったと思います。

 

「自分は調子が悪い」

「治療が必要だ」

 

そうやって自分自身に向き合い、治療に専念できる環境を作れたことが、精神病院に入院してよかったことだと思います。

 

開き直ってしまう

大切なのは、開き直りかもしれないなと最近思います。
「なんで自分が!!」ではなく、「仕方ないな〜」と思ってみる。
うつには弱いからかかるのではなく、その時の生活背景などが重なり、心に変調が起こってしまうものだと思うから。

  

薗部雄一

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